症例日記

【症例報告】ランニング中に膝が痛くなり、最近は歩くだけで痛みがあります

【症例報告】ランニング中に膝が痛くなり、最近は歩くだけで痛みがあります

Kさん(10代・女性・豊中市)

来院の経緯

中学校でバドミントン部に所属しているKさんは、

練習中の ランニング時に膝の下に痛み を感じるようになり、

思いきり走れない状態に。

さらに、最近では「練習後に歩いて帰宅するだけでも膝が痛くなる

とのことでご相談いただきました。

バドミントンはステップ動作が多く、

成長期の子どもにとって膝や足に負担のかかりやすい競技 です。

特にジャンプとストップを繰り返すバドミントンは、

膝関節にかかる負担が大きく、

成長軟骨にストレスがかかることもあります。

Kさんは特に 筋肉の質が非常に硬く、

成長期特有のトラブルが起こりやすい体質でした。

また、運動後のケアが不足していたことも

痛みが慢性化する一因になっていたと考えられます。

 

検査結果

ジャンプテスト:3回目あたりで膝のお皿の下に痛みが出る
しゃがみテスト:途中で膝下にズキッとした痛みが出現
仰向け検査:膝の伸びが悪く、軽く曲がっている状態
触診:左太もも(大腿部)の筋肉がパンパンに張っている

また、足首や股関節の動きにも左右差があり、

体の使い方にクセが出ていることも確認されました。

この検査結果から、膝そのものに異常があるというより、

周囲の筋肉の硬さや身体全体のバランスの乱れ

膝へのストレスを増加させていることが分かりました。

 

施術内容

まずは膝の周囲、

とくに太ももの前面の張りを丁寧に取り除く施術を行いました。

多くの医療機関では

「膝痛=太もも(大腿四頭筋)の張り」

が原因とされがちですが、それだけでは不十分です。

重要なのは、なぜその筋肉が張ってしまうのか?

という根本原因の追及です。

Kさんの場合は、大腿部の特定の筋肉がカチカチに硬くなり、

膝関節に過剰なストレスをかけていたのが主な原因でした。

この筋肉をしっかりと緩めたところ、

膝の伸びがスムーズに!

加えて、足首と股関節の可動域を高める調整も同時に行いました。

体の連動性を高めることで、膝にかかるストレスを軽減し、再発予防にもつながります。

 

施術後の経過

🔸 しゃがみテスト:痛みなくしっかりしゃがめるように
🔸 ジャンプテスト:ほとんど痛みなし

最後に、膝のお皿の下に少し残っていた違和感に対して、

MRT(筋リバーステクニック)で調整を行い、

本日の施術は終了しました。

Kさん自身も「最初の痛みがウソみたい!」と驚かれており、

安心された様子でした。

 

成長期のスポーツ障害は早期対処が鍵!

バドミントンはステップやジャンプが多く、

成長期の子どもには膝や足への負担が非常に大きいスポーツです。

Kさんのように、

筋肉が硬くなりやすい体質
姿勢や身体の使い方のクセ
運動後のケア不足

によって、膝だけでなく シンスプリント(スネの痛み)や足底のトラブル、

股関節や腰への波及にも発展する可能性があります。

成長期の運動器トラブルは早めの対応が重要であり、

もう少し様子を見よう」は逆効果になることもあります。

 

まとめ

今回は1回の施術で大きく改善が見られましたが、

次の試合までに完璧な状態に整えるため、継続的な調整が必要です。

膝の痛みが取れると、本当に嬉しいです。

スポーツに打ち込む学生さんのパフォーマンスを支えられることは、

治療家としての大きな喜びです。

Kさん、この度はご来院ありがとうございました!

また次回も、しっかりサポートさせていただきます。

 

 

BEFORE

10代Kさんの膝の痛みに苦しむKさんの施術前の写真

AFTER

10代Kさんの膝の痛みに苦しむKさんの施術後の写真

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